毎日映画コンクールが発表され、
無冠の帝王「井筒」監督作品日の出
「バッチギ」が選ばれた。
先日の「キネマ旬報社」グランプリに続く栄誉だ。

関西人にはなじみが深い井筒監督だ。
いよいよメジャーか???
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井筒監督 大賞に「悔しいな」
 2005年(第60回)毎日映画コンクール(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)の各賞が18日、決まった。ザ・フォーククルセダーズの名曲「イムジン河」をモチーフに、井筒和幸監督(53)が日本人と在日朝鮮人の高校生が織りなす1968年の青春群像を描いた「パッチギ!」が日本映画大賞を獲得した。男優主演賞は「誰がために」ほかで浅野忠信(32)が5年ぶり、女優主演賞は「いつか読書する日」ほかで田中裕子(50)が22年ぶりの栄冠。田中絹代賞には、18年ぶりのスクリーン復帰となった若尾文子(72)が輝いた。表彰式は2月8日、東京・渋谷区桜丘町のセルリアンタワー東急ホテルで行われる。

 「パッチギ!」で日本映画大賞をさらった井筒監督は「無冠の帝王を返上せざるを得ない。ありがたい半面、悔しいな」と照れ笑いした。68年の京都を舞台に、日本と在日朝鮮人の高校生の友情と恋愛を描いた。「“何十年前の夕日がきれいだった”なんてことだけで、日本の歴史を語るなと言いたい。日本の映画界自体にパッチギ(韓国語で頭突きの意味)をしてやろうという気持ちで作った」と振り返る。

 現在、第2弾の製作に向けて準備を進めており「70年代半ば、キョンジャ(沢尻エリカが演じたヒロイン)の家族のその後を描きたい」と構想の一端を披露。同作のシリーズ化も視野に入れており「これからも少数派に光を当てて、そういう人たちに届くような作品を作り続けたい」と熱い思いを語った。

スポーツニッポン 2006年1月19日