■山田洋次監督「瀬戸内の美は日本の原風景」

 山田洋次監督(80)の新作「東京家族」(配給・松竹)の撮影が
16日、瀬戸内海の大崎上島で行われた。
ストーリーの終盤、郷里の島に家族が集まって葬儀を営む場面で、
島民約30人もエキストラで参加した。

 東京家族は山田監督の81作目で、監督50周年記念作品。
1953年に公開された小津安二郎監督の代表作「東京物語」をモチーフに、
いまの日本の家族の物語を描く。

 東京物語の故郷は尾道だった。
今回、瀬戸内の島をロケ地に選んだことについて、
山田監督は「新幹線がなかった時代は、東京から(尾道まで)一晩かかった。
距離感が必要だったので、(今回は)島にしようと。瀬戸内海の美しさは、
日本のふるさとの原風景みたいなもの」と説明。

 大崎上島については「独居老人が増え、
(小津監督の時代より)どこもかしこも故郷の暮らしはシビアになってきている」と話した。

 
東京家族は瀬戸内の島で暮らす老夫婦が上京し、子どもたちと過ごす。
だが、生活のリズムが違い、少しずつ隙間が広がっていく。
夫婦役は橋爪功と吉行和子で西村雅彦、中嶋朋子、妻夫木聡らが共演。
8月完成予定で来年1月公開。

 
葬儀のロケがあった圓妙寺(大崎上島町沖浦)の高浦義文住職(64)は、
エキストラとしても出演。
「ふだんクローズアップされることが少ないだけに、これを機にたくさんの人に島に来てもらいたい」
と話している。

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楽しみですね。

尾道を代表する映画になると思います。